定置網的に阿波踊りに参加していると、
いろんな人生模様が見え・・るような・・
大学の友達を見物に連れてきていて、
「おまえやもこいだー」と大阪弁や関東弁で
誘いながら一人踊りだす、ほんまは自分が踊りたい
「腕に覚えの」学生ダンサー。うまいんだ。さすがに。
都会で就職して、その会社で縁があって結婚して、
こどももちょっと大きくなって家族で帰省した若い母。
こども達は「県外者」のお父さんに手を引かれたまま。
おかあさんは、しなやかな手つきで絶品の「女踊り」。
うまいなー。洋服姿でうまい人はほんまにうまいんじょ。
彼女も、「腕に覚え」関係。
去年も今年もこの場をある意味リードしていた青年。(か?)
単なる酔いどれやなーという感じで見ていたけど、最終日が終わって
春雨さんたちに「覚えてるでしょボク?」と標準語で主張する。
アイデンティティー系。
「新町橋の阿波踊り」テリトリーを、通り抜ける他の「連」の人々も、
「お?よっしゃ踊っていくでー!!」という「心底踊り好き」関係の方と、
「なにえここ?」と、いぶかしげに、そこに並ぶ「鳴り物隊」を横目に平気で
スタスタ歩いていく、「あなたにとって踊りとは?」と問いたくなる
「阿波踊りをしている私」関係の方々。
ま、にわか系の阿波踊り初体験の方々が経験する
「やっとさーーーー」「やっとやっとやっとやっと!!!」
で
「おおおおおおおおおおおおおーーーー!」(大興奮)は
もはや徳島人には経験できないことで、
まあええんやけど、なんか三味線のちっちゃい音でもこの何十万人が
参加してる阿波踊りに能動的に参加してるだけで
自分だけでも満足なので、とか、
事あるごとに「阿波踊りも終わったし」とか言って
「所長、はいはい、いつまで言よんですか」
とたしなめられるこの二三日ではあることよなあ。