2006年11月23日

特別史跡平城京跡

第一次大極伝正殿復元整備

写真は、このリンク↑で代用にします(笑・・
とにかくでかーい!!

現場説明してくれた監督さん他スタッフは着工以来5年半
ずっとメンバーチェンジなしとのこと。後3年、まあこのまま
でしょうと・・・

この平城京再建がこの建物だけで終わるとはとても思えません。
目指せ第二の石川所長!!(薬師寺のとこ参照)


飛燕垂木が乗っていくところ、専門用語で言う木負(きおい)
の奥にも一つ奥に見慣れない部材が・・

「もともとこれ無いんですけど、補強に入れてます。
ただし、平成建築のモノだと分かりやすくする為に集成です」

なるほど、何百年もたせるのが当たり前のものやってる人の
言葉やなあ。「平成の」とさらっと言う。「過去から未来への歴史の
『ここらへん』やってるんだ俺達。」という意識が普通にあるのが
なんともいえず凄い。



これは前々日見学した

061123朱雀門.JPG

「朱雀門」
門を通してかなたに大極殿の仮屋根が見えてます。

ボランティアの解説のおじさんがいろいろ話してくださる。
一般論、私論取り混ぜて、「説くように」熱く語ってくださる。

この広大な史跡を横断する近鉄が操車場つくるために土地買い上げて、
でも保存の声が上がって取止めになったことが日本的な話題になって
国が買い取らざるを得なくなって、この再建事業に結びついたと。
ある意味近鉄のおかげだと。いうのがこの方の説でした。

この一帯地下水位が高くて、柱の跡やらなにやら保存に適した
湿潤状態にあるから残っているらしい。近鉄の地下化の話も
それで水がひいてしもたらあっという間に風化してしまうから
駄目なんだとか・・・



復元事業の一部


061123東院庭園.JPG

東院庭園。庭のつくりからなにからきれいに掘り出されて、
そのままに再現されています。


筋肉質.JPG

筋肉質やなあやはり奈良建築は・・
大斗の角を取ってあるのが余計に隆々と力強い。


掃きださない.JPG

敷居あり。
家は掃きだしにこだわることが多いけど、こう敷居があると
「穴」になるなあ。外の景色が「切り取られる」なあ。
下にも影が出来るから。


奈良では近代現代建築も見ましたが、かすみました。

もちろんすごいのありましたが、それらに接するときに
「頭を切り替えないと」いけなくて、それがものすごくわずらわしかった。

「今はこうやけんこうか。」とか、「そうそうこの文脈だからこのデザインね。」
とか、理由付けしないと理解できない建築っていったいどういうこと?
猛反省。人から離れすぎ。

「あー、やっぱりええなあ」だけで十分なんちゃうんかと根本的なところを考えました。

とさ。




奈良まで二時間。うーまた行きたい。今度はもっと南のほうへ・・・





061123かちどき橋.JPG

最後に、徳島出発の朝のケンチョピアです。










posted by uch at 12:58| ☁| Comment(3) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする