番匠中山の大工さんたちが造作の真っ最中。
向拝柱に虹梁、海老虹梁が差しています。
赤い虹梁や肘木まわりはケヤキでしょうか・・・
こういう込み入った彫り物、ちょっと隠れてるけど木鼻の
「象さん」や「獅子」なんかも、
「だいたいおやじやねえ」と中山棟梁。
番匠中山にはベテランから若手までたくさんの
「宮大工」さんがいます。
「『彫り』と、『建築』のトップがそれぞれおってねえ、
二人が刺激しあいながら現場やってくれるきねえ」と
以前聞きました。
で、その上に棟梁の中山さん。そして先代のお父さんが
ご意見番としていらっしゃる訳です。お父さんはもう現場には出ずに
コトコトと、「今はもう彫刻だけやねえ」なんだとか。
うーーむ。中山さんもいずれ若手に棟梁の座を譲って
工場で老眼鏡「くいっ」と持ち上げながらこっとんこっとん
彫刻するようになるんでしょうねえ・・・ええ感じやなあ。
飛燕垂木が下に広がってそのまま縋破風板になっている!
なんともいえない曲線です。