2007年04月09日

万年山のー

狸さん

070408大明神.JPG
070408立て札.JPG
万年山大明神の祠です。



万年山文庫裏山は蜂須賀家の墓所。
打合せに帰徳されたあるじ夫妻と散策していて
行き当たりました。

「毎朝お供え物せんとなあ」
小さいころからこのお山を庭として育った
万年山あるじの宣言。



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既存母屋の元玄関だった部屋、正面の障子。


枝葉の影がゆれる。


一本斜めに入っている組子は?

「いがみ直すんに入れとんよ。」
「障子はどないでもなるけんな。しよいんよ。」
と万年山のお父さん。

建具や障子が「手元」にあるんですねちゃんと。
本職呼ばなくても自分でメンテできていたわけです。




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母屋トイレからの眺め。



窓に向かって座れるよう便器を配置。
万年山の四季を眺めながら・・

入口との関係から言うと逆向きやけど
当然のようにこちら向き。「ああ」と思う。




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打合せがひととおり終わった万年山テラス(予定部分)から。


「この柿、切られると思て遠慮してここらへん芽出しとらん。」

「ほらわかるんじゃわよ。なんかおかしい思とんじゃわ。私が大好きだったほの隣の椿ちいさあに切ってしもてから。『あ、私もあぶない』いうて。もう花よう咲かさんわよこれ。」
「前にもね、私が楽しみに見よった椿切ってしもて、もう前みたいなかわいらしい花咲きませんもん。何十年経っても。」

「こないして樹伐ったり殺したりばっかりしようけんな、こないだも
神山の『樹魂碑』行てお参りしてきたんよ。」
駐車場で今度邪魔になる松もな、植えたんわしじゃけんな、
介錯も自分でしたったんじゃ。ほれが供養と思てな。」


万年山のお父さん(造園家)とお母さん(日本画家)の会話です。



posted by uch at 09:52| ☁| Comment(3) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする