どちらも鉄骨。昨今の石油高騰の影響をモロに受けてか、
以前の単価感覚と全く違ってしまって戸惑う。
設計を予算内で成立させるため、
どちらも思い切って木造に変更する。
鉄骨の長所、柱をとばした大スパンだったけど、
間仕切りをうまく使ってかえって「堅固な木架構」に。
重量鉄骨の宿命「柱型」がなくなって、「いつもの感じ」
のしゅっとした内部に気持ちも落ち着いてきた。
建築が「手の内に戻ってきた」ような不思議な感覚がある。
飛行機乗ってるときに「ああ、自分ではどうにもできない」
と感じるあんなよそよそしい感じが薄れてきた。
鉄骨でなければならないものは別やけど、
法的に可能なものは「やっぱりまずは木造で」と思いなおす。