「たしかホテルの近くに『藪そば』があるはずです。」
というていねいな情報(言い方が?笑)にとびついて。
ホテルに戻ってフロントで聞くと、
「この真裏です。」
もはや歩けなくなっていたT先輩も元気取り戻して・・・
たどり着きました。
私も含め、おっさん達はそばが大好き(笑!
よく聞くけど「そば屋で飲む」いうのんはなんでこんな
「ええ感じ」な気分になるんだろうか。
品数の少ない「あて」が、とりあえず安心感のある
ものばかりだから?やっぱりそばのダシとお酒が合うから?
限られた「あて」と酒類の組み合わせでじっくり飲むってところに
ある種の自分に酔えるダンディズムがあるような気がする。
それとどちらかというと地味ーな内装。
黒塗りのお盆とかおわんとか、目に入るものの渋さ。
相手も選ぶよな。絶妙な年配の女性を連れた初老の部長さんかなー。
と思ったらほんまにおるんよな。座敷の隅に差し向かいで。
若者グループは入って来れないこの落ち着いた場所。
ビールで乾杯の後、最初はぬる燗。
そして、
蕎麦湯のショーチュー割り。
「瓶でいこ瓶で!」いうて頼むもののあっという間に無くなって、
再びぬる燗にもどる。
「一度天抜きというものを食べてみたかったのです。」
また白井さんのていねいなリクエストにみんなでのって、
おーーこりゃんまい!
しぶく飲むはずが腹いっぱい食べて飲んで、
蕎麦屋と思えないようなお勘定払って(高いという意味ではなくて
単純にたくさん頂いたという話ですから誤解の無いように)、
店出たところでおやすみ組と別れて、
飲み足りない酒飲み三人で神田まで歩く。
で、当然初日発見したガード下で飲みなおす。
むこうの皿の黒い佃煮・・・イナゴです。
この虫嫌いが酔いに任せて手を出してしまった・・・
「あら?海老みたい!」とちょっと思ったものの
それ以降やはり箸は出ずでした。
そんな感じで三日目の夜は更けてゆきました。