企画された勉強会に参加させていただきました。
第二回になるらしい今回の講師は、帯広の町を蘇らせた
「北の屋台」の仕掛け人、坂本和昭さん。
この二つのサイトを見ればぜーんぶわかるって
もんですが・・・
いわゆる屋台を、認めている、またはバックアップしている
自治体はない。博多でさえ、各屋台の当代ができなくなった
時点で廃業と決まっている。日本中で風前の灯火。
屋台の稼動日数は、あったかくてよさそうな博多がその
暑さや雨で年間240日。寒くてしようがなさそうな
帯広だと、極寒の真冬を除き340日。屋台は「冬のもの」。
「便利さ」は非可逆的なもの。
場所を固定し、壁と屋根を設けることで保健所に
営業の許可をもらえることになったが、毎日の屋台の
設営、収納や、十分にあったかかったり涼しかったり
できないその「不便さ」「大変さ」といった「屋台の
肝」が、街の活性化に必要と思ったから「屋台」。
食堂が並んだテナントビルでは決してなかった。
ここを参考に少し便利に作った後続は失敗している。
便利すぎて。不便さが店同士の「ええ関係」をつくり、
前向きな空気、活気を醸成している。便利なものを
いったん作ってしまうと、不便には「絶対に」戻れない。
うーむ。設計者はどうかかわるべきなんだろ?
聞くほどに、またいろんな屋台の写真を見るほどに
バーナード・ルドフスキーの「建築家なしの建築」
が思い浮かぶ。
そこに設計者が加わって、さらにこんなにええ感じ!
にしたいものです。