2008年04月29日

昨日の

JIA四月の例会は徳島地域会最長老(失礼)岡島さん
の手がける井戸寺の庫裏の構造見学会+岡島さんの
これまでの仕事のスライド上映会でした。





080429杉の山.jpg
テンコモリの杉材。梁の丸太も杉です。



「ほりゃ地松がええんじゃけんどないんじゃもん」
・・・ええなあ岡島さんのべたべたの阿波弁!


天井張っても壁伏せても、こんだけ杉使ったらどこにいても
「杉の香る家」になりますよね。ええですよね!








080429うし?.jpg
できるだけ登り梁構造にして勾配天井をつくりたがる
内野設計の目にはとても新鮮に映る和小屋です。

どーんと長いのは「うし」?
小屋梁のうえに架けてあるので「うし」というよりも
小屋組みの固め兼棟持ち梁ですね。


丸太同士ががっしり組まれていると、ゆれてもぎゅーっと
粘ってくれそう・・・「丸太症」うつりそうです・・・






たまに中山さんのお手伝いをさせていただく社寺建築の世界は
等ピッチの柱を虹梁でつないで桁をかけていくシンプルな架構、
構造美の世界ですが、庫裏という各室のサイズを整理しづらい
用途の大きな木造はやはり非常に複雑な架構になってきますね。
その重なり合う屋根の「奥行きある」美しさ、楽しみです。
勝手にちょくちょく覗かせていただきます!


基本計画中の長谷寺の庫裏では、そこをなんとか(笑)折置の
美しさの方に挑戦するべく同じ梁間の切妻三棟が並ぶ構成を保持
しながら内部の整理を行っています(んですよ祐信さん(笑)。







ところで伝統工法と在来軸組の話にどうしてもいってしまいますね。
こういう木造を見せていただくと。現代の日本の設計者の共有する
悩みです。いわば構造の二重構造。伝統工法に踏み込まずして木造
を語っていいのかと。簡単な方に行きがちです。
でもそろそろちゃんと勉強しょうや。







現場事務所をお借りしてのスライド上映会。

岡島さん、いつもお会いすると「あかんなあ」とか「ごじゃじゃよ」
とか愚痴ともつかぬ話が多くて・・・だまされてましたよほんま。




とてつもない仕事量!西のドンです!ドン!!(机叩く)
またひとうひとつの規模がでかい!!




岡島さんの解説がまたいいんです。
独特の愚痴り口調で軽妙にエピソードを語ってくださる。

みんな真剣に聞き入ったり笑ったり。

そらお施主さんも惚れ込むでしょうね。
ほなけん仕事がどんどんあるんですね岡島さん。



内野設計ではじつは尊敬の念もこめつつ「おかじい」
と呼んでたりしたんですが(笑)改めます。


「おかにい」?(笑








みんな一通り感想や質問の後、いつものようにシメの





080429鑑賞会.jpg
tomiyan節!


同年齢だそうです岡島さんと。

今後どんな風に展開するんでしょうこのお二人。
わいや若いし(五十前やけど)もがんばらなな。



岡島さんとこの若いし三木さん、いろいろありがとうございました。
JIAの例会、どんどん出てきてくださいね。
posted by uch at 08:55| ☁| Comment(3) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする