「市民参加の公共建築づくり」のムーブメント。
建築士会の同世代建築家やJIA、学会有志、いろんな活動を
している市民のグループの方々や行政の人たちとどんどん輪を
ひろげつつあります。4月20日はキックオフシンポジウム!
市民参加の公共建築づくりを実践されている神奈川県逗子市の
平井市長の講演会。つづいて平井市長と上勝町の笠松町長、
佐那河内村の住民会議議長の冨長さん、それに開さんも参加して
パネルディスカッションもあります。
チラシハガキです。建築家開さんデザイン。
赤く囲まれたところに市民の参加があるべきでは?という
とてもわかりやすい絵図です。
以下は、関係各所に配付している「お知らせ文」です。
スロータウン徳島を考える会@facebookの皆さんも是非
ご参加いただきたい内容です。
「市民.行政.建築家でこれからの未来を考える」
シンポジウムのご案内
住宅設計における、設計者とのやりとり。その前の、理想の家のイメージ作り、勉強。設計が始まったら、提示される図面を元に、設計者に自分達の、家族の要望を伝えたり、設計者からアドバイスをもらったり。基本的なところが決まったら実施設計、仕様の検討。いろんな段階で細かな注文をつけたり、話し合って細部をつめたり。着工後も施主、設計者、施工者の三者間のやり取りは続き、都度都度に設計者は必要な説明をしながら協議し、施主に納得してもらう努力を続ける。完成したらあらためて現地で使用方法などが説明される。自分達の為の家を手に入れた施主は、思い描いていた生活をスタートさせて、手を入れながら大事に使い、理想的には世代を超えて住み継がれてゆく・・・。
公共建築はどうでしょう。同じように、本来の施主である市民の要望や意見を聞いて企画がスタートし、基本計画が策定され、さらに話し合いの場が持たれ、設計者が選定され、具体的な使用者との検討会が開かれ・・・とはなかなかなっていません。
まちをかたちづくる公共建築には、公衆トイレや公園のあずまやから行政庁舎、図書館やホールにいたるまで様々な規模や用途のものがあります。それらがみんな市民の声が反映されたもので、規模に応じた設計者や専門家が協力し合って作り上げたものであったなら。東日本大震災のあとの再生の道筋の困難さはこういう部分にも原因があるのかもしれません。自分達が、自分達の意見の集約として、自分達の手で作り上げた街であれば、元に戻る復元力も強いはず。建築の資材も地場のもので、地場の職人で。地場に支えられた建築であれば自己治癒力の高い街になるはずです。大きな話ですが、事前復興はまちづくりから。強いまちづくりは、市民の意見を反映した公共建築づくりなくしては始まらないのでは・・・。との思いから、有志によって「とくしま公共建築学団」が立ち上げられました。時間、手間隙他、既成の仕組みの変換には大きな困難が伴うであろうことは承知の上ですが、まずは始めたいと思います。
この度、逗子市でふたつのプロポーザルを通してそのような取り組みを実際にされている平井市長にお越しいただけることになりました。実際どうなのか、行政も市民も設計者も、経験されてどうだったのか、今後どのようにすすまれるのか。徳島の今後を、広く考えていく為のスタートを、平井市長のお話をお聞きして一緒に考えてみませんか。立場を問わず、より多くの方々にお聞きいただいて、市民の声を反映した建築づくり、まちづくりにむけて動き出したいと思います。詳細につきましてはご案内はがきをご参照いただき、参加いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
平成24年4月6日
とくしま公共建築学団 内野輝明
posted by uch at 08:56| 徳島 ☁|
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