大会基調講演は江戸研究で高名な田中優子先生で、
つづいてのパネルディスカッションは田中先生と、
コミュニティデザイナー(とひとことではとても括れない)山崎亮さん、
進行はJIA芦原太郎会長。
こんなにしゃべれる人が三人も壇上にいるってすごいな。
特に、山崎さんのしゃべりと内容そのもののスピード感に田中先生も
芦原会長も刺激されてさらにヒートアップしていったような。
これ、印象的だったな。山崎さんの話ででてきた、いえしまの「のりっこ」
デザインは大黒さんという若い方。
思いやスキルを持った人と人が接触すると、こんなにもクリエイティブな
ことが発生する。生まれるんやな。建築家の領域をどんどん広げて、
かかわって、もともとある調整人としての可能性を大きくしていかな
あかんな。と、参加者みんな思ったな。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルのコンペ、懐かしいなあ。
実物を見たのは初めて。篠原一男案が実現してたらなあとか
話しながらデッキを一周して、デッキのひだ的な通路から中に
入って、振り返ってぎくっと。
ここでやっと雑誌でコンペ案を見たときの衝撃がよみがえった。
最終日は三渓園へ。
臨春閣の縁の床板。腐れた部分を接いだんだろな。
つづいて聴秋閣。いい季節に来られてよかった。
三手先(?)さしひじきで持ち出して、束を消した縁側が美しい。
45度でカットされた家の屋根はこうなって・・・
要素は静的やけど、こう、振ってうねると、たちまち生命的やな。
紅葉になじむ徳島地域会長(笑
いろんな人が集まって、シンポジウムや討論会や展示を共有して、
2012年の年末の何かをもちかえる。建築を見て、だれかと
その経験を空間を共有する。ことそのものにしみじみ意味がある
なあと思いながらの三日間でした。
生の声を聞いたり、話したり、刺激しあったり、いうのはやはり
大事。実際に会って、見て、でないといかんな。
どないひろげるかが大事ですが。