2013年11月08日

エピソード3

JIA東北支部のみなさんにお越しいただいて
シンポジウムを開催したのは去年の1月でした。

美波町と徳島市内での連続シンポジウム。

2011年のUIA大会、有楽町での
「フクシマトクシマの会」親睦会での盛上りから
実現したものでした。

そこで東北のみなさんと知り合っていたトミヤンが
県南ツアーを企画してくれた。遠方から来てくれる
JIAの友への、トミヤン流のおもてなしやな。

牟岐の民家や鞆浦の漁村集落を廻って、大菩薩峠へ。
オーナーの島さんに、普段人が入れない裏の工房や
庭を見せていただいた。

最初にトミヤンが徳島新聞の取材で島さんと会った
時には無口で、気分を害されたかなと思ったらしい。
が、しばらくしてから電話が入り、再訪したときには
とても友好的で、成長し続ける彼の作品「大菩薩峠」
のことについて相談を受けたそうです。

以降は親しくお付き合いされていたそうで、このとき
も本当に裏の裏、奥の奥までご案内いただいて、
さすがトミヤンと感心したなあ。

牟岐の民家も、それこそ、「トミヤンの紹介なら!」
と、オタカラの数々を惜しみなく披露してくれた。

そこに場所がある、そこにものがあって人が居る、
ことは、間に立ってくれる人がいて初めて本当に
存在することになるンやなあと学んだなあ。


IMG_4274.jpg
島さんとトミヤン

辺見さんたちとトミヤン.jpg
石のアトリエ前で島さんが撮ってくれた写真

右端が辺見さん。隣が阿部さん。

トミヤン入院してから、お二人から励ましのメール
いただいて、伝えたらトミヤン喜んでました。

訃報を伝える電話で、辺見さん阿部さんといろいろ
話したんやけど、その中で辺見さん、こんどホノルル
マラソンに出ると。

一人っきりだけど原発へのメッセージを書いたシャツ
で走ってきますと。そのTシャツ欲しいですいうたら
翌日メールが来た。こんな内容です。



・・・昨日は連絡ありがとうございました。
トミやんの建築に対する深い話しと渋い笑顔が思いだ
されます。

とても素敵な尊敬できる建築家でした。早すぎます。
残念です。こころからおくやみ申しあげます。

12月8日のホノルルマラソン(フルマラソン)に出場
してフクシマから世界に脱原発を訴えてきます。

事務所の近くの私が設計した木造仮設に住んでいる
双葉町の被災者のガマンを日頃から目にしていて自分
でも「何かをしなければ」という思いで一番苦手な
マラソンにトライすることにしました。

メッセージをしっかり伝えて走ります。
国内は麻痺してます。世界に訴えます。
次に続く命のために・・・



Tシャツ-1.jpg
こんなんです。わいは赤買おや。
欲しい方ご連絡下さい。

こんなふうに、トミヤンに魅了された人同士が
つながっていっきょったわけです。

なんぼでも書くことあるなあしかし。




posted by uch at 14:03| Comment(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする