シンポジウムを開催したのは去年の1月でした。
美波町と徳島市内での連続シンポジウム。
2011年のUIA大会、有楽町での
「フクシマトクシマの会」親睦会での盛上りから
実現したものでした。
そこで東北のみなさんと知り合っていたトミヤンが
県南ツアーを企画してくれた。遠方から来てくれる
JIAの友への、トミヤン流のおもてなしやな。
牟岐の民家や鞆浦の漁村集落を廻って、大菩薩峠へ。
オーナーの島さんに、普段人が入れない裏の工房や
庭を見せていただいた。
最初にトミヤンが徳島新聞の取材で島さんと会った
時には無口で、気分を害されたかなと思ったらしい。
が、しばらくしてから電話が入り、再訪したときには
とても友好的で、成長し続ける彼の作品「大菩薩峠」
のことについて相談を受けたそうです。
以降は親しくお付き合いされていたそうで、このとき
も本当に裏の裏、奥の奥までご案内いただいて、
さすがトミヤンと感心したなあ。
牟岐の民家も、それこそ、「トミヤンの紹介なら!」
と、オタカラの数々を惜しみなく披露してくれた。
そこに場所がある、そこにものがあって人が居る、
ことは、間に立ってくれる人がいて初めて本当に
存在することになるンやなあと学んだなあ。
島さんとトミヤン
石のアトリエ前で島さんが撮ってくれた写真
右端が辺見さん。隣が阿部さん。
トミヤン入院してから、お二人から励ましのメール
いただいて、伝えたらトミヤン喜んでました。
訃報を伝える電話で、辺見さん阿部さんといろいろ
話したんやけど、その中で辺見さん、こんどホノルル
マラソンに出ると。
一人っきりだけど原発へのメッセージを書いたシャツ
で走ってきますと。そのTシャツ欲しいですいうたら
翌日メールが来た。こんな内容です。
・・・昨日は連絡ありがとうございました。
トミやんの建築に対する深い話しと渋い笑顔が思いだ
されます。
とても素敵な尊敬できる建築家でした。早すぎます。
残念です。こころからおくやみ申しあげます。
12月8日のホノルルマラソン(フルマラソン)に出場
してフクシマから世界に脱原発を訴えてきます。
事務所の近くの私が設計した木造仮設に住んでいる
双葉町の被災者のガマンを日頃から目にしていて自分
でも「何かをしなければ」という思いで一番苦手な
マラソンにトライすることにしました。
メッセージをしっかり伝えて走ります。
国内は麻痺してます。世界に訴えます。
次に続く命のために・・・
こんなんです。わいは赤買おや。
欲しい方ご連絡下さい。
こんなふうに、トミヤンに魅了された人同士が
つながっていっきょったわけです。
なんぼでも書くことあるなあしかし。