その存在は、当時勤めていた事務所の所長から
ちらちら聞いてはいた。「語るけんなあトミヤンは」
とかなんとか・・・「『くんだら』いうけんなあ」
やったかな。建築の話しだしたらとまらんのは既に
当時からだったわけで。
で、鹿児島に修行に出る直前の年末に、今年正月に
亡くなった関さんに連れられて竣工間近の
「木煉瓦の土間の家」にお邪魔して初めて
会ったンよな。
なんとあっけらかんとした家やなあと思ったなあ。
車庫のガラスの納まりとか木煉瓦、丸太のスツール、
腰に有孔合板張った引戸、居間の空中を横切る木造
ブリッジ、そのバッテン手スリが目にやきついとる。
どんな会話したか覚えてないけど、長男連れとったん
かなたしか、あやしてくれたような・・・。
当時トミヤン43歳かあ。
さて、
「実際に見せていただいたトミヤン建築を振り返る」
シリーズ、はじまります〜
この「その1」は、その後の6年3ヶ月におよぶ鹿児島
修行時代前。超濃厚な建築漬けの月日でそれ以前の記憶が
だいぶ薄まってしもたんよな。最初に会ったときの顔が
おもいうかばんのよな、残念。