2014年01月20日

その3

「シルバースカイハウス」2004年です。

鉄骨で、1階がオフィス、2、3階が住居。
この頃トミヤンは「ファインフロア」という
透けたスチール素材を良く使っていますが
この建築ではテラスの床壁を全てこれで構成。

テラスに出てみてびっくり、
「えーなにこれ水の中にいるみたい!!」
こんな経験は初めてでした。空気が水色。

そのテラス、正面のカーテンウオール、珍しく
矩形でまとめてあり、同じ日に見学させて
頂いた藍工房のある家の有機的な構成と、両極端
をいききするトミヤンの柔軟な建築アプローチに
びっくりしたなあ。

自分のその頃の思考とくらべて、この時期にこの
ふたつを見せていただいたことにトミヤンにお礼
言った覚えがあります。

トミヤンのHPで見てみて下さい。

ところでそのトップページにも書いてあるように
ホームページは今月いっぱいで閉鎖されます。

こないだお墓参り行ってきました。





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相生の山に囲まれてました。


posted by uch at 19:45| Comment(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

昨年始まった

大阪工大の前田茂樹研究室
徳島大学の建築サークルAUT
同じく徳島大学Frost
による

「佐那河内村の古民家再生プロジェクト」

とくしま公共建築学団として支援しています。

地域住民の皆様のお話をお聞きしようという
ことで今月からヒアリングスタート。
第2回の世話人ということで同行しました。

いろいろな話が聞けてよかったんですが、
建築的しかけのひとつに感心しまして・・・

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家の裏庭に転がる昔懐かしい土管。


なにするんですか?と尋ねると、
「石垣の壁に穴あけてな、床下この土管で
つないでな、みかんの倉庫の床につべたい
空気おくるんよ」・・・

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みかん蔵あけて見せていただきました。

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おお!

他の家では「空気の量も調整でけるように
なっとってな」と、どこのみかん農家でも
やっていることらしいです。

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二層吹き抜け。

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裏の窓を開けると石垣。ここからもひやい
空気を入れられる。

「環境セミナーで学ぶ」ということを昨年
来つづけてますが、こういうふうに自然の
力をかりるしくみは昔から地域にあるわけ
ですね。

「すごーい!」と思わず叫んだけど皆さん
にしたら当たり前のことで・・・。

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保管用のみかんの箱。通気性が良い。これが
無数に引出状になってて、いたんでるのが
ないか引き出しては確認して、あかんのを
捨てて、できるだけ多く春までもたせる。

「お彼岸過ぎたら高う売れるンよな」

落語の「千両みかん」思い出しながらお話
聞いてました。


小三治もええけどやはりここは

米朝で。品があるンよなあ全てに。

2/9はヒアリング成果発表会です。






posted by uch at 14:05| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする