お通夜で会ったとき思たんは
この頭から身体の隅々まで、
いつでもどんなフレーズでも
繰り出す準備ができとったん
やな、いずれわいやが聴くこと
ができたかもしれない音楽で
満ちとったんだろなってこと。
失われてしもた。
天野さんのカウントから
一緒に1音目を出すまでの、
わくわくする感じを思い出し
ては、あーもうないんやな
と沈む。の、繰り返し。
まわりの時間とか空気とか
未来まで、一緒にもって
いかれてしもた。
リハで、ライブで、わいやの
演奏に寄り添って、足して
くれたり絡んでくれたり
なぞってくれたり。
あのマジカルで嬉しい、でも
今から思えばはかなくて、
カラフルな現場はもうない。
あかんなー
もっとしたかったなー
わいも、
「あかんてけんぞうさん」
やなあやっぱり。