が、今日は、ほんまもんの「ソラ」。
剣山系の高地性農業を太古から営む
集落を「ソラ」といいます。対して
川沿いの比較的平らなあたりはマチ。
「剣山系の世界的農業文化遺産」の
著者である林さんと、そもそもは民族
歴史学者である林さんに請われてその
科学的農業的視線で二人してソラを
解き直してきた元農大教頭野田さん。
野田さんとはわいが徳島もんたころに
「地球環境を考える会」という、まあ
なまえもタイソな会でご一緒して。
いろんな立場の人が寄っては当時まだ
新しかった「環境」という概念について
話して情報交換して、サラダ油の廃油で
車走らせてみたり、まあいろいろした。
林先生の本買うたらいきなり野田先生から
ひっさびさの電話がかかってきて、えー!
ほんまですか!ほうなんじゃ!!で、
本日再会となりました。
お二方でじきじきにいろいろ解説して頂き
ながらの一日。
穴吹水系と貞光水系ですまずは。
川筋ごとに農業の形態、景観が違うと・・・。
「農業」、つまり生業と、「信仰」の、
どちらが先か、とかではなく、「ひとつ」
であることが、前に立つとわかる「巨樹」。
建築の設計のよりどころがぶれてはいかん
と思うけど、それはかわっていくもので、
時代もかわれば自分もかわる。そこに
普遍的な何かは無いのかというのが建築
の一生がかりの旅のひとつの目的よな。
よりどころ探しの旅。
いやもちろんお施主さんのしたいことを
かたちに仕切ることが我々の仕事なんや
けど、その、だれでも腑に落ちるような
よりどころ。です。
今日いろいろストンときました。
ちゃんと伝えることができるかどうかは
別の話やな。でもがんばってみよ。
つづく。