2016年04月17日

車道で切り取られた

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宝島のような。
なんというんだろ。
「ソラ型循環農業の縮図」かな。
何十種類もの野菜、果樹、穀物が
ミニチュアセットのように栽培
されている。

佐那河内の前村長がなにかの挨拶で

「昔はいろんな作物が作られていて、
年中いろんなものが採れて佐那河内は
それはそれは豊だった。みかんがいい、
儲かるということで多品種農業は
消えてしもた。」と。

高地性農業ではそれがいまも息づいて
いるわけです。

シニアカーでとことことおりがかった
おじいちゃん、

「なんのあつまりで?」

「こういう農業を見せてもらいよんです」
「世界で評価されよんですよ」
「秋には国連の人連れてくるけん」
「すんません騒がせて」と林さん。

「こんなんがええんで?」
「むかしからこんなんじょ?」
「ほうでー」やいうて喜んでくれる。

「ここはおじさんの畑?」
「ほの上の家のんじゃ」

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道の下にはさらに果樹園も続く・・・





この次がすごかった。





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農地の中に小島のようにうかぶ。
これも「入らずの森」。


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ここは本当に簡単には入れないように
垣で巻かれて一段高い丘になっている。


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コケが生えた土は、結晶片岩が風化した
もので、いわば栄養のカタマリなんだそう。


周囲ぐるり360度を畑が囲むいわば
「円形農場」。


大昔、狩猟採取生活だけでは暮らして
いけない人口に地球的に達した頃、
世界中で同時多発的に「農業」が
生まれた。と、ものの本で読んだな。

で、定住が可能になって。

安定すると今度は効率を求め始め
農地は枯れて地力が下がり、連作に
耐えられなくなって、また移動しな
がらの農業になり。

農地をいくつかに分割して、季節ごとの
農耕期、なにもせず休ませる時期、放牧
で土を育てる時期と、土地の役割を順番
に変えていく「三圃式農業」が生まれた。



で。

この円形農場は、入らずの森を中心に
まさに循環しています。

季節ごとに順番に作物を変えての輪作。
たしかに休ませているエリアもある。

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苗木のエリアもある。

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いとおしそうに土を触る野田先生。

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一段下の茅場で、ここを耕作している
一人のおばあさんがカヤを刈っている。

ご主人がなくなって途方にくれている
という話、休みになったら息子さんが
もんてきて手伝うてくれよるはなし・・。


「町に出たけど帰ってきたい潜在農民は
実は多いんです」と林先生。

そのためには集落ごとに生活を支える
いろんなプロのワンストップ情報提供所
がいるんよな。と、野田先生。



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もう一回「入らずの森」

こういう場所が、無数の有用微生物、
菌、抗生物質に満ちているというのは
書いたけど、ここで野田先生またすごい
ことを。

この農地の真ん中の森の土中のいろんな
もんが、長い時間かけてこの回りの
農地に染み出していっきょんよな。
土の中の遺伝子がな・・・。
遺伝地理学いうてな・・・。

うわー。

肥料まくとか耕すとかいった次元と
ちゃうぞ話が。林業家の世代を超えた
連携よりも果てしない太鼓から未来への
遺伝的農業・・・。

まだ続きます。




posted by uch at 13:36| Comment(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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