必要とされる。
どこがおかしくなっているかを見極めて、どういう改修
でもってどのレベルに戻すのか。
現行の在来構法の木造住宅であれば比較的スムーズに
応震改修のための参照資料が作成できそう。
助けたい、残したいと思う建築には在来構法以前の伝統
構法のものもある。耐震改修すらその手法が確立されて
いないこの分野のきまりごとの設定が急がれる。
大きな地震があるごとに消えていく可能性が高い建築群。
そして応震改修にこそ必要なのが、ことのわかった大工
さん他の職人さんです。金物だけの補強で済まない、
建築ごと、部位ごとの臨機応変な対応・・・。
日本の建築を、ちゃんと残しながら、うまく更新する、
重ねながら繋げていく時代がもうここに来ています。
むやみに壊される、
めちゃくちゃな補強をされてしまう、
お金儲けに使われる・・・。
応震改修の場面には防災の専門家としての建築士が
不可欠です。
応震改修の相談窓口には建築士がいる必要があります。
建築への倫理観が、真正面から問われる時代が来て
いるとも言えるでしょう。