伊月王(itsu-king)率いる美女集団moonat最新作
見学会に参加させていただきました。
CDの一曲目がよかったらなかなか二曲目に進めない、
何度もリピートしてしまう、そんな感じで、一室目に
はいったところでなかなか奥へいけない。そんな濃さ。
80年モノのビンテージ感と、それをさらっと素材扱い
した(ように見せる)kingの腕っ節。
ここでのkingのスタンスを象徴する一枚
「出会ったものは仕方ないじゃないか、それなりに楽しもうよ」
あ、これkingの人生観でえ(多分)
その場で言葉にならなかったけど、撮ってきた写真を見ていて、
つまり、「気になった」もしくは「ええなあと思った」ところに
共通点が。それは「重なり」。手前と向こう。何かを介した
景色、モノ。
違和感が言及されてもいたけど、例えばこの部分。
暖気を廻すという機能でkingがあけた開口。置物で奥さんのフォロー
が入ってます。ほれ、こちら側の既存部と、むこうの壁や窓やストー
ブとの関係がどんだけここを豊にしているか。
これを「重なり」にもっていくのは無理やり感あるけど、kingの
「ゲーリー自邸意識した」で確信した。この風景、意識してます。
「トンネル感。」
某南昭和町ショールームでの入れ子状のスペースでも感じた
クラインダイサムを髣髴とさせるこの感覚。
それと「なにげな」便器配置。うっわー。
「ほこらへんにおいてある」感
便器の存在感を消すなんてトイレ設計して考えたことも
なかったけど、こんなことしとう〜(笑
「モノへの愛情」
小窓をそのまま生かすため、小庇を、しかもこんな意匠で。
kingなりの、この「元牛小屋」へのリスペクト感あふれてます。
母屋と直行する棟。子を見守る親って感じですね。
わいが「これ違和感あります」と言った親切窓が見えています。
あ、誤変換じゃ新設窓。ん?いや、「親切」窓であってるような
気がするぞ・・・
この感じは前述の暖気用窓と、ストーブの両側の木製正方形窓
にも感じたもの。
解析の結果(笑・・・
「入魂恐怖症」(なにそれ)と見た!kingのっていつも「スカーン」
としてて、とてもまねできない爽快感あふれてます。それは、
「陰翳礼賛」と対極の、日本、和とは真逆のものです。
「あ、このままやと魂宿ってしまうがな!」と直感したところに
その緊張感を「抜く」ために穴をあけてしまう(だからkingtasteに
なっていく)のではないでしょうか。king。
暖気用小窓に一度は反対したという奥さんは、
魂入れたかったのかもしれません。
私らでは手に負えない存在感のあるホンモノなキッチンパーツや
シンクやオーディオを押え込むには十分な建築力、ぎりぎりのところ
までは、やはり「スカーン」とさせたかったkingの本能といいますか。
それとこの建築で最も支配的であったであろう要素があります。
それは奥さんへの愛情ですよ間違いなく。奥さんが使って、そこに
立って、歩いて、という景色を想定しながら、それを頼りに進めた
んでしょっ!
ほなってこれ見てくださいみなさん・・・
kinghouseあらためaino-yakataちうことで(笑
おめでとうございます。ありがとうございました。
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こんな風に使ってもらえるんやったら、
工場の梁、置いといたらよかった!
しかし、これほど褒めてもらったのは生まれて初めてかも.....。
ある意味僕以上に僕のことが分かっているような洞察力です。
しかも、4枚目の窓から屋根を撮ったショットは、僕も
しりませんでした。脱帽。
とゆーか自分の造ったモン
よーみとけよって感じです。
なっとったでしょうね〜たしかにセンター・・・
king's worldでしたよ。ええ。ほんまに。
次の「完全新設計」ハードル自分であげまくって
ますよねしかし(笑・・・