2006年11月18日

学生時代に

遠くからは見たことあったけど
初めて間近に見る、


061118夜景.JPG

薬師寺の再建西塔

この、「軒裏越し」って日本やなあ。
ちょっとだけ雨っぽくて、よけいにじーんとくる。


061118みすごし.JPG

金堂から見る大講堂。


こういう、「御簾(かな?名前知っている人がいらっしゃったら教えてください)越し」も、
えもいわれず、いとおかし(笑

透けて見える「空気」は、奈良時代と同じよな?
という不思議な気持ちになります。


薬師寺の工事はずーっと池田建設がやっているそうです。
かの有名な西岡棟梁がのりこむひと月前から「現場小屋」
準備で居りました!と自慢の(笑)


061118石川さん.JPG

石川所長。生き字引。
なんと入社最初の現場が薬師寺で、
「以来37年間ここだけですわー!」と笑い飛ばす。
なんか愛情にじみ出て、家族を紹介されているような
錯覚に陥る解説でした。

「6時間かけて話したことあります」やて。
どこの説明も「もっと話したいけど時間が・・」
でしたが、いやーうれしくなりました。

西塔は中も見せてもらいました。
巡りの作法、釈迦成道像から右廻りに、
初転法輪像→釈迦涅槃像と来て北向きの最後が
釈迦入滅後56億7千万年後に復活する弥勒如来像・・・



加工場で、大工さんが

061118やりがんな.JPG

槍鉋の実演。



このごっついのは

061118桧.JPG

西塔再建時の材料で、1500年モノの台湾桧・・


061118遠景.JPG

玄奘三蔵院伽藍から白鳳伽藍を見る。

御簾があって軒裏も見えて庭があって木々があり塀のむこうに
道があって講堂、金堂、ふたつの塔、はるかかなたに山々・・

この、かさなりが日本なんやな。
ガラス一枚ではあかんのんよ。



posted by uch at 09:36| ☁| Comment(7) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昭和51年、金堂が落慶されたとき

あまりの派手さに、驚いたんですけど

実は、1000年前の人と、同じものを、見たんやなあと、涙が出そうでしたわ。

Posted by メグ at 2006年11月18日 15:44
涙涙ですよほんま。

先輩達と、「なんかええなあ」
いいながら廻廊の階段に腰掛けて

「ほんま、なんかいいよねー」
「きもちいいなあ」

・・・と、
酒飲みが酒をアテに酒飲むように(変かな)

ただその時間を味わってました。
Posted by uch at 2006年11月18日 16:57
確かに「この酒だけでいい」と思うような

至福の時がまれにありますよね。

ところで最近、伝統的な日本建築に

傾倒されていらっしゃいますね。
Posted by シライコウジ at 2006年11月18日 17:32
はい。遺伝子が、気づいたようです。なんか。

先輩たちも、「若い頃と感じ方がかわったなあ」
とおっしゃってました。ちなみに野々瀬さん
原さんです。
Posted by uch at 2006年11月18日 17:56
フレンチのシェフと和食の職人と多国籍料理の料理人が

日本酒を飲みながら悦に入っているような感じでしょうか?
Posted by シライコウジ at 2006年11月19日 12:44
1500年モノの桧スゴイですね。。
こんな桧が薬師寺の裏山にもあったんですよね。。
西岡棟梁がのりこむひと月前から「現場小屋」
準備で居た方がもしガイドしてくれたらなぁ。。
贅沢ですよね。。笑
Posted by mariko at 2006年11月19日 21:36
すげー!の一言。「御簾」?については、明日専門家に聞いてみます。
Posted by センターおやじ at 2006年11月19日 22:42
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