初めて間近に見る、
薬師寺の再建西塔
この、「軒裏越し」って日本やなあ。
ちょっとだけ雨っぽくて、よけいにじーんとくる。
金堂から見る大講堂。
こういう、「御簾(かな?名前知っている人がいらっしゃったら教えてください)越し」も、
えもいわれず、いとおかし(笑
透けて見える「空気」は、奈良時代と同じよな?
という不思議な気持ちになります。
薬師寺の工事はずーっと池田建設がやっているそうです。
かの有名な西岡棟梁がのりこむひと月前から「現場小屋」
準備で居りました!と自慢の(笑)
石川所長。生き字引。
なんと入社最初の現場が薬師寺で、
「以来37年間ここだけですわー!」と笑い飛ばす。
なんか愛情にじみ出て、家族を紹介されているような
錯覚に陥る解説でした。
「6時間かけて話したことあります」やて。
どこの説明も「もっと話したいけど時間が・・」
でしたが、いやーうれしくなりました。
西塔は中も見せてもらいました。
巡りの作法、釈迦成道像から右廻りに、
初転法輪像→釈迦涅槃像と来て北向きの最後が
釈迦入滅後56億7千万年後に復活する弥勒如来像・・・
加工場で、大工さんが
槍鉋の実演。
このごっついのは
西塔再建時の材料で、1500年モノの台湾桧・・
玄奘三蔵院伽藍から白鳳伽藍を見る。
御簾があって軒裏も見えて庭があって木々があり塀のむこうに
道があって講堂、金堂、ふたつの塔、はるかかなたに山々・・
この、かさなりが日本なんやな。
ガラス一枚ではあかんのんよ。
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あまりの派手さに、驚いたんですけど
実は、1000年前の人と、同じものを、見たんやなあと、涙が出そうでしたわ。
先輩達と、「なんかええなあ」
いいながら廻廊の階段に腰掛けて
「ほんま、なんかいいよねー」
「きもちいいなあ」
・・・と、
酒飲みが酒をアテに酒飲むように(変かな)
ただその時間を味わってました。
至福の時がまれにありますよね。
ところで最近、伝統的な日本建築に
傾倒されていらっしゃいますね。
先輩たちも、「若い頃と感じ方がかわったなあ」
とおっしゃってました。ちなみに野々瀬さん
原さんです。
日本酒を飲みながら悦に入っているような感じでしょうか?
こんな桧が薬師寺の裏山にもあったんですよね。。
西岡棟梁がのりこむひと月前から「現場小屋」
準備で居た方がもしガイドしてくれたらなぁ。。
贅沢ですよね。。笑