2014年02月10日

2/7.8

建築士会連合会の
「全国まちづくり委員長会議」に出席。
初日は「災害における建築士の役割」で
事例報告させていただきました。


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徳島木造建築研究会の活動内容を説明する中で
先行高地移転プロジェクト「こうのすまい」と
「簡易耐震化工法開発」(いわゆる建具耐震)。


パネルディスカッションでもご質問いただいて、
結構反響ありました。聞かれて答えるうちに
わかった課題など。

その@
公的資金のない中でどのように「このすまい」を
展開するか。やはりWG開始当初から話に出ていた
「こうのすまい読本」が要りますね。手法の
追求を実際の現場と平行してやらないと次に続いて
いかない。

そのA
なにごとも人と人のつながり。海部観光の仮設
住宅試行が「フクシマトクシマの会」を通じて
エスキスが繰り返されて現実のものになっていった
こと。その現場の過程で美波町とのつながりが生れ
今に至っていること。

そのB
研究過程で、徳島大学の地質の専門家のレクチャー
を受け、現場では土木地質コンサルタントの協力
をうけて、いわばプロの連携が問題をクリアして
いく原動力になっていること。


三井所会長の災害復興ミニレクチャーでは

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山から建築に至るリンクの主要なメンバーに、
「金融」「保険」「行政書士」という項目が
入っています。

二重ローン、生活費の確保。
どのようにして地域工務店の仕事につなげるか、
地域の再編にはどんな専門化が必要か。




翌日のワークショップ、おもしろかったなあ。
早稲田大学の佐藤先生とその研究室メンバーが
ファシリテーターとなっての演習ですいわば。

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東京の実際の街並みのモデルを前にして。

こげた木材がつんであるのは壊滅した家屋。

発災後、復興準備期にはまず、どんなメンバーが
ひつようか、どこが拠点か、なにをするか・・・

仮設復興期には?
本格復興期には?
本格復興期には?

各フェーズで考えられることをあげて、そこの住民
になってシミュレーションする。

ほんの二時間の超ダイジェスト。はじめは、
どの程度こわれてるの?とか、宮城ではそんなことは
なかったとか、阪神のときはね、とか、なかなか
議論に入っていけなかったけどそのうちにモデル
から町の様子を思い浮かべることができはじめて

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熱気を帯びていきました。



しかし、



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こうなって(ブルーが復興建築)




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こうなる?(ビルが建つ!!)




という仮の復興モデル変遷を見せられて、
みんなで「ぞーっ」としたなあ。

町が書き換えられた。
以前の記憶が途絶えた。

どのように復興していくのか、どのように
考えるのか、というところから住民が参加しないと
とんでもないことになる。ということが全員で
共有できた。



「神社はないの?この地域に」
「ビルの隅っこに小さな鳥居があったりするじゃん」

てことで、まずは神社探しからはじめないとね。
という一つの結論にみんなこころ温まったな。

机上のシミュレーションなのに、心のよりどころを
求めるんよな。ものすごい興味深い話の展開でした。




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われわれA班の発表。

すごいーなんてうまいんでしょう要約つかんで
話にするのが。佐賀の、元JIA九州支部長
清水さん。



そうそう建築士会連合会の全国会議に出たのは
これが初めて。

JIAだと支部代表で、徳島から来てます四国支部
です。他の三県をも代表できているかどうかは・・
となるけど、47都道府県をそれぞれ背負った会議
はやはり熱の帯び方が少し違うな。
posted by uch at 00:00| Comment(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしいプロジェクトをされてますね。
NHKで「復興サポート」という番組があり、そこでも高地に移り住むなど、まちづくりを町民の方々とコミュニケーションを取りながら、議論していました。いろんな問題もありますよね。

復興のまちづくりとなると、過去の思い出の場所とかも無くなる恐れがあります。
Posted by at 2014年02月16日 18:12
思い出の浜はコンクリートの壁になってますしね。
発災してからでは市民の声は届かなくなりそうですね。事前にいろいろ考えておかないと・・・。
Posted by uch at 2014年02月17日 08:31
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