2014年04月07日

建築家の

自邸。

伊月王のcow house以来です。

しかし,鳥羽さん伊月さん、そして今回の松田さんと、
asband全員(わい除く)自邸の設計しとるなあ・・・


さて。まずオフィス棟から。

外から見て、「船かなんかの格納庫」?とまず
その建築の胎内に浮かんでいる、なにものなのか
よくわからない「生命体」にぞっとする。怖い。

IMG_0362.jpg
「船底」かな。いきものっぽい空気はあるけど
やはりこれは建築。といより「船」かな。

浮いてます。動き出しそう。
まず、床と壁と天井(屋根)が普通のつながり方
をしていなくて、落ち着かないけどわくわくする。

IMG_0363.jpg
道路側を見る。
道路から一段沈めてあるので、ここ、「海」?
という錯覚が働いて、「船」感があるんやな。

IMG_0365.jpg
打ち合わせ室から見返す?いやちゃうんよな、
「室」という観念がアタマから無いんやな。

床、壁、天井という部位が「取り合わない」
ままにそれぞれが自立してそこにある。

IMG_0368.jpg
船?と思った構造物の「甲板部分」。

建築的スリットではなくてこれは雲間から
降りてくる陽光と見た。

IMG_0369.jpg
ほら。水平線も見えている。

屋根ではなくてこれは大きな「雲」やな。

IMG_0370.jpg
なぜか透明感すらある壁。

IMG_0372.jpg
水平線に浮かぶ幾張りかの「帆船」かほなこれは

IMG_0374.jpg
おお、地球の果てじゃ。巨大な滝となって
海が果てている。

IMG_0375.jpg
興奮したまま階段を下りる。

住まいのほうへ。

IMG_0378.jpg
ずらしてはずして、面と面が取り合うことを
拒んでます。

IMG_0379.jpg
材が材に「のる」ことすら許さないというか・・

IMG_0380.jpg
自然の景色。海上の「場面」なんだろな。
少しもやがかかってます。

IMG_0381.jpg
金物で取り合っているものの、
「日本の木造建築」やなあと何回か思った。

IMG_0382.jpg
ガラスの向こうが内部、ではなくてまた「外」
だったりして、表と裏も素直に連続しない。

IMG_0383.jpg
板の間の居間的機能と、向こう側の浴室
(なんだろうなやはり)とまたそのむこう
の空間が、突然接続されている。

松田さんなんやしらんずっとニヤニヤ。

松田さん自身、強烈な意思をもってこれを
なしとげた、というよりも、松田さんの
体験や船乗りとしての感覚が導いたんでない
かなあ。この「状態」へ。

どうしても「建築」として認識できない
この不思議な感じはなんなんだろか。

「どっかで見た感じ」は一切無くて、
これが松田さんの身体なんだろなあ、という
特別な読後感やな。

IMG_0385.jpg
全開にできる「部分」。

命名しようが無い。
そんな、「ここだけの空間」が、ぶっきらぼうに
ならんでます。

「区切ってしまうことへの恐怖感」すら感じたな。
なんなんだろなんなんだろ、思いながら、
まとまらないまま帰路へ。

写真見返して、「これしかできんのですよ」という
よく聞く松田さんの口癖思い出したな。

これしかできんというより、「これです」と、
受け止めました。

ぜひ一回飲み会お願いしますここで。ゆっくり
話し聞きながら夕方から夜空まで体験させて
ください!

ありがとうございました。




posted by uch at 14:55| Comment(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
是非ともトミヤンの講評を聞きたかったな。
僕は単純な平屋のなかの複雑すぎるプランに
凄みを感じました。
初期の安藤建築のように。
違うかもわからんけど。
Posted by moon at. at 2014年04月08日 10:33
こないだ美波町のからの帰りに
報告してきました。ほんまに
聞きたかったです。残念すぎ。

興奮しただろなあトミヤンも。

Posted by uch at 2014年04月08日 11:09
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: