だんだんメンバーが減っていく。
まずこの法事の本人達。大酒のみのじいちゃんとTけっさん。
こどもの頃子ども席から見てた、大人になって一緒に飲んでいた
あの人もこの人もいない。
(世代を経て遠くなっただけで元気な人ももちろんいますが)
ちかごろの主役はじいちゃんの十五としの離れた弟Hろっさん。
八十になるというのに頭脳明晰。川の話、浄化槽の話から
石油、中東北朝鮮アメリカへ。地元に伝わる史跡史実の口伝え。
じいちゃんが無敵剣士だったころの試合の実況・・・
まあ何しろ本をよく読んでいる。
「わい古今東西知らんことないいんじゃけんな。」
「いっぺん読んだら六法からなんからみいんな覚えとンじゃもん」
「ほなけんどな・・・」
「二回読んだらあかんわ半分は忘れるでよ」
「三回よんだらほとんどわっせとるわ!」
いうて自分でガハガハ受けている・・・(笑
ずっと元気でいてくださいよー
なんかその知識本にしたらという話も出るけど、
やっぱりなんというても生で聞かんとなあ。
聞きながら、これが「生きてる」ということやなあと思うなあ。
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本からTVから、ラジオから新聞から、とりわけ興味のあるものに限らず知識と情報を収拾する。そしてそれが口から口へ、脳から脳へと受け継がれる。大事ですよね。
ネットは多くの人に情報や知識を流布出来るけど、密度は反比例しているかもと思うと、やはり昔ながらの伝承、伝達の重要さも感じるところであります。
台所では、母やおばさんたちが割烹着でかいがいしく立ち働いていて。
座敷には、おおおばさんにおおおじさん、おおばあさんにおおじいさんたちが陣取って、
「○○やんはどないしとんで?」
「へぇー、ほうでー」
ゆっくりとした調子で、私は多分会ったこともない遠縁の人(らしい)の名前が際限もなく繰り出されて消息が確認されていく。
で、そういう席のスターがいました。
話上手の。
なんか、よみがえってきます。
こういう集まりって、自分の「血」をも
確かめられる場でもあって、うれしいですね。
草原に居るわけではないけど、おお「群れ」じゃ!
と思います。
親の言うこともめんどがらずに聞かんとなあと
反省も少ししたりして・・・(笑