前回は、四周が開けた、すかーん
とした敷地を見せていただいて、
うーん手がかりが・・思いながらも
すくなくとも懐を深くしないと
住みにくい家になるなあと深い軒
が連なる案をお見せしてみて。
小屋平のご主人の生家でお父さんと
合流して山へ。
のまえに、母屋の前の納屋の軒に
きゅーっと引き寄せられて・・・
出し桁による深い軒。この下
には、お酒のうまくなりそうな
欄干がまわった空中縁側が!
母屋も、もともとごっつい肘木で
持ち出された丸桁の軒の上に
さらに木負をのせてあるのか、
前面が板で化粧されていて詳細は
わからんけど、飛燕垂木のように
もう「ひと軒」だしてある・・・
なぜかなんとなく合っていた?
生まれ育った家の軒下につながる
ような「懐」をつくりましょう!
よく手入れされた桧、杉。
すがすがしいなあ。
番匠中山当代「三軒は建つねえ」
三箇所まわったけどどこも道路際。
すぐ出せる位置で道もそこそこ広い。
「うちの山の木をつかう」・・・
リアリティおびまくってきた!!
ん?
コリトリ?
剣山に入山する前に垢や穢れを
おとす水場があって、それを
「コリトリ」といったらしいと
ご主人。
もんてきて調べたら「垢離取」
とかくんやって。
昭和50年の水害で流れてしまった
らしいけど、地名に残っとんやな。
その、50年の水害の話がお父さん
からもご主人からも出てくるな。
復旧工事は終わってないらしい。
こっちはじいさんが植えたんよ。
こっちはお父さんですか?
うーんこっちのはまだ伐られんねえ。
先こっちの細いの伐って、こいつ
が倒れる場所作らないと。
間伐もな、自分が植えたんを伐る
んはなあ。皮をぐるっとはいだら
自分で倒れるんよ。そうしよる。
細い太いまっすぐまがっとう、と
しか見えないこの木々、お父さん
にはこどもみたいに見えている。
もんてきたら・・・
お母さんの手料理でなんと贅沢な
昼食。
こんにゃくんまい!
ぜんまいんまい!
コップ酒がほしいなあこれは。
ご飯はお赤飯で、その塩加減も
すばらしかった。
山を見せていただいて、
山の家を見せていただいて、
山の料理でおなかいっぱいで。
できるだけ木を使い切るように、
というところから家を考える。
事前防災→備蓄→山の循環とか
言葉では言うてますが、かかわる人
や生活も含めた「循環」を実感させて
頂けそうです。
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伐り出せる場所なら使えるよ。
理容室新装するで(笑
ほら寿司いきたいな。
あけとく!